毎月恒例企画です。
25年9月は楽天証券でIPOに『参加したこと』でどれくらいの期待値を稼げたのでしょうか?
- 抽選倍率(→楽天証券は抽選倍率を公開してくれる珍しい証券会社です)
- 初値売却時の損益
…を活用し、『期待収支』としてはいくら稼げたか?その時給はいくらだったか?
面倒な抽選参加作業のモチベーションアップの一助になれば…と、毎月集計結果を公開しています!
なお楽天証券では今月25日以降にBB開始分について、抽選方式の変更を発表しています。
まだ明らかになっていない部分もあるので分かりませんが、本方式での集計・報告は次回が最後となるかもしれませんね。
前置き)期待収支って何?
念のため「期待収支」について簡単な説明です。
とあるIPO銘柄で、
- 抽選倍率6倍
- 初値売却での収益が+45,600円
・・・だったとします。
この場合、
1/6という高確率で45,600円に当選出来る抽選に参加した ⇒ +7,600円分の期待収支
という計算方法です。
- 6人に1人が4.5万円当選という大チャンスに参加出来た!
- 同じ条件のチャンスにもし6回参加出来れば、確率上は1度は当選して4.5万円を得ることが出来ると期待できる!
- 結果的にハズレはしたものの「期待収支」は稼げた!
- もしこういうチャンスがあったら次も参加するぞ!
といった「実現収支」ではなく『期待上の収支』を見える化することで、退屈な参加作業のモチベーションアップへ…!
・・・おおよそこんな考え方です。
(上記倍率と初値売却収益の例は「2023年4月楽天銀行IPO」での実績値)
もちろん逆に、参加者が急増したり初値結果が不調だったりが続く場合に、期待値を確認して『…この程度なら申込や当選確認にかけている自分の時間がもったいない!』と、撤退判断に使うのもアリですねー。
楽天証券取り扱いIPO期待値分析結果の発表!2025年9月
それでは2025年9月分の集計・分析結果です!
楽天取り扱い2025年9月IPO銘柄、初値売却時の収益確認
2025年9月中に楽天証券で取り扱いがあったIPO銘柄にて、初値売却時の損益は以下の通りでした↓
上場日 | 銘柄名 | 初値売却損益 |
09/26 | UNICON | + 32,500 |
09/25 | オリオンビール | + 101,300 |
9月は2銘柄が取り扱われ2勝0敗でした!
上場前から話題だったオリオンビールがしっかり利益となりました。
楽天取り扱い9月IPO銘柄、期待値の確認
公表された倍率と期待値計算をした結果が以下です↓
(単位:倍、円)
銘柄名 | 損益 | 倍率 | 期待値 |
UNICON | + 32,500 | 222 | + 146.4 |
オリオンビール | + 101,300 | 504 | + 201.0 |
期待値としては両銘柄ともさほど変わりませんでした。
損益は3倍近い開きがありましたが、オリオンビールの方が倍率が厳しかったことが影響し、期待値は+201.0円と小ぶりに終わりました。
2025年1-9月に楽天証券で取り扱われたIPO21銘柄に応募していた場合の期待値合計は1,755.1円でした。(バルコス除く)
「1銘柄あたりの応募&確認の所要時間=2分」とした場合の期待値時給は2,507.3円。
申込上限株数で参加していた場合は?
楽天証券さんでは2023年途中より『申込上限株数が100株よりも多い』ケースが頻発するようになりました。(≒完全平等から資金に余裕ある人が有利になる、やや残念な変更)
ココでは『申込上限株数で参加出来ていた場合』の実質倍率と期待値を確認してみます。
銘柄名 | 申込上限 | 実質倍率 | 期待値 | 必要資金千円 |
UNICON | 900 | 24.7 | + 1,317.6 | 954 |
オリオンビール | 1,400 | 36.0 | + 2,813.9 | 1,190 |
オリオンビールにMAXで参加していた場合はまあまあ現実的な倍率となり、+2,813.9円の期待値となりました。
1-9月上場となった21銘柄に1単元のみ応募した場合と申込上限株数分応募していた場合とで比較すると↓
1単元のみ | 申込上限 | |
期待値 | 1,755.1円 | 26,104.3円 |
期待値時給 | 2,507.3円/h | 37,291.9円/h |
…となっています。
補足)2025年10月25日BB開始銘柄から楽天証券での抽選が変更に
楽天証券さんでは、10月25日以降のIPO抽選が変更になると告知されています。
ハッキリしているのは、
- 抽選タイミングの変更
- (=資金拘束タイミングの変更)
- 補欠当選の導入
…だけです。
楽天証券さんでは他証券会社で一般的に採用されているタイミングとは異なる後期型抽選が採用されてきました。
本方式のメリットとして、
- 資金拘束タイミングがズレるので他証券会社での落選資金が利用出来る
- 当落に関わらず購入申込が必要で漏れやすい(=忘れなければ当選確率up)
- 購入申込時に余力がないと減量して申込も不可(=忘れなければ当選確率up)
といった点がありました。
東京メトロの抽選など、普段参加されていない層が参加した際には混乱の声がSNSでも上がっていましたが、他社と異なっているからこそしっかり取り組むことでメリットを享受できた面もあったと思っています。
さらに、抽選方法自体には触れられていないため、しれっと変更される可能性もありそうです。
個人的には、倍率公開など透明性が高く、資金がそこそこでも希望が持てる現行抽選方法を維持して欲しいのですが…。
申込上限が柔軟に設定されるようになった2023年途中以降は資金がある方が有利ではありましたが、多くても数百万円程度が上限設定されてきました。
SBI証券さんのほぼ青天井方式のように、数億円の資金規模がないと現実的に安定して当選が望めない現状に比べると、遥かに戦える希望が持てていました。
ページ下部にあるよくある質問がやや気掛かりです…↓
果たして、「方法」はどの程度変更されてしまうのでしょうか…?
たとえ変更になってしまったとしても、ルールをしっかり把握して最も自身が有利に戦える方法で継続していくことが当選の近道にはなりますので…、対応していきましょう…!
まとめ IPO参加モチベーションの再燃キッカケにどうぞ
2025年9月のIPOは楽天証券さんで取り扱われなかった銘柄を含めると3勝0敗でした。
オリオンビールと同日上場だった「410A GMOコマース」も好調な初値となっていましたし、8月のIPO休止明けは好調な滑り出しでしたね。
唯一当選出来たGMOコマースで久々にしっかり利益が取れてありがたかったです。
10月は10銘柄が新規上場予定となっていて、本日までで2勝2敗となっています。
まだまだ続く銘柄達の初値に期待したいですね。
IPO抽選に関する変更が今月中に実施されますが、しっかり対応して地道な応募作業を頑張っていきます…!
どうせ変更されてしまうなら、今のうちに確率の上振れを拾い逃げしたいですよねぇ…、今月中に初値期待出来る薄い銘柄当選しないかな…?!
私が感じている、楽天証券さんIPOの良いところは下記です。(※抽選方式変更前時点…)
- 未成年口座からもIPOに参加できる!
- 楽天銀行との連携が良く、入出金がスムーズ!
- 平等抽選なので、誰にでもチャンスあり!(※やや資金力影響あり)
- IPO抽選結果(倍率)を公表=透明性が高い!
- 取扱い銘柄数も割と多い!
もし楽天証券口座未開設の方がいらっしゃいましたら、下記またはご自分でお持ちのポイントサイトよりご検討されてみて下さい。

では!
過去の楽天証券IPO分析記事
2025年8月分は ⇒こちら
2025年7月分は ⇒こちら
2025年5-6月分は ⇒こちら
2025年4月分は ⇒こちら
2025年3月分は ⇒こちら
2025年1-2月分は ⇒こちら
2024年12月分は ⇒こちら
2024年11月分は ⇒こちら
2024年10月分は ⇒こちら
2024年9月分は ⇒こちら
2024年8月分は ⇒こちら
2024年7月分は ⇒こちら
2024年5-6月分は ⇒こちら
2024年4月分は ⇒こちら
2024年3月分は ⇒こちら
2024年1-2月分は ⇒こちら
2023年12月分は ⇒こちら
2023年11月分は ⇒こちら
2023年10月分は ⇒こちら
2023年9月分は ⇒こちら
2023年8月分は ⇒こちら
2023年7月分は ⇒こちら
2023年5-6月分は ⇒こちら
2023年4月分は ⇒こちら
2023年1-3月分は ⇒こちら
2022年12月分は ⇒こちら
2022年11月分は ⇒こちら
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2022年1月分は ⇒こちら