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ラストワンマイルは1株で株主優待がもらえる?リスクは大き目?

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先週10月13日にラストワンマイルから株主優待を導入すると発表がありました。

大きな話題になっているのは、たった1株購入しておくだけでも株主優待をいただく資格があるという点です!

あの「東京日産コンピュータシステム祭り」が思い起こされますが、今回はどうなるでしょうか…?

※ラストワンマイルを1株購入する「方法」を具体的に知りたい方、買えなくて悩んでいる方は別記事にてまとめましたので参照ください!↓

ラストワンマイルなど1株だけ購入する方法を証券会社別に紹介(単元未満株、端株)|とりあえず退職しちゃいました実録 (jump-fire.com)

ラストワンマイル1株でいただける株主優待の内容。半端ない利回り…

9252 ラストワンマイルで新設された株主優待の内容は、1株保有の場合『1,000円分のギフト券』となっています。

権利確定は2月末/8月末の2回で、2期連続での保有条件アリ。

優待発表直前の10/13終値は3,365円でしたが、夜間PTSの終値は3,975円まで急騰しています…!

月曜日にいくらで寄るか注目ですが、仮にPTS並みの4,000円で購入出来たとすると。

年間2千円分のギフトがもらえる=利回り50%!!

このトンデモナイ利回りにより話題を集めています!

とりあえず単元未満株保有する?東京日産コンピュータシステムよりは、ちょっとだけリスキー

たった4,000円分の株を買えば良いだけなら、ハードルも低いですよね。

年間2千円分もギフト券がいただけるなら2年で元本回収出来ちゃいます。

東京日産コンピュータシステムに乗れた方はモチロン、乗れなかった方も今度こそ…!と1株購入される方は多いでしょう。

ただ私は、今回の方が東京日産コンピュータシステムよりは少しリスキーだと認識しておく必要があると思っています。

その理由は…↓

  1. 1月736円 → 6月4,840円 → 現在3,365円。ボラが高くPERは55.8倍。
  2. IRが想定している優待コスト見込みが安すぎる
  3. 最短での権利獲得が来年8月と遠く、改悪を検討する時間の余裕がある

ラストワンマイルはボラティリティが高く、PERでも割高。

東京日産コンピュータシステムは4年間スパンで見ても450-600円のレンジで推移していた会社でした。

一方でラストワンマイルは今年だけでも6倍超の値段に駆け上がって、30%下がって…という具合でボラティリティが高いです…。

PERも現状で55.8倍にもなっているので、もし『何か』をきっかけに急落が始まってしまったら、東京日産コンピュータシステムよりもダメージは大きそう…!

逆に、株主優待だけでなく業績も向上してイケイケになったら、天井知らずで上げてくれる可能性もあるかもですけどね。

より激しい値動きになりやすい点は、リスクの一つとして把握しておく必要はありそうです。

ラストワンマイルIRが想定している優待コスト見込みが明らかに安すぎる…

東京日産コンピュータシステムの時も、本当に実施されるのか?継続は出来るのか?といった質問への回答が公開されていました。

ただ「実施問題ないです」といった内容で、具体的にどれぐらいのコストを想定しているといった部分まではなかったはずです。

今回は具体的な数字で会社側の想定コストに触れられていて↓

「その上で、当社の現状の株主構成、IR公開後の増加する株主数等を総合的に勘案して費用を算出し、およそ売上高の0.1%以内と見込んでおり、当社の利益計画に与える影響は軽微であると考えております。」

ラストワンマイルの2024年8月期売上高予想は10,100百万円です。

10,100百万円の0.1%というと…、IRの想定優待コストは10.1百万円(1,010万円)。

東京日産コンピュータシステムの優待に飛びついた方は7万人超だそうです。

今回の案件に飛びつく方の数は、増える要素も減る要素もありそうなので…、仮に同数としてみましょう。

7万人×年間2千円=140百万円(1.4億円)…

…軽く想定の10倍以上コスト掛かっちゃいそうですけど…?

下手に会社が想定している優待コストが明かされてしまっているだけに、想定の甘さが事前に明確に分かっちゃってるんですよね…。

ここまで『想定外』でも、ホントに強行実施されるのか?

継続してくれるのか?

かなりアヤシイかもな…と認識しておく必要はありそうです。

ラストワンマイルは最短での権利獲得が来年8月と遠く、改悪を検討する時間の余裕がある

東京日産コンピュータシステムは優待導入のIRから初実施までスグでした。

ラストワンマイルは年2回の優待ながら、2期継続保有が条件に入っています。

2か月前の2023年8月時点から1株を保有している!という方はほとんどいないでしょうから、来年2月の初回優待はいただけません。

来年8月の権利でめでたく2期継続保有認定されることになります。

会社側が想定している株主優待コスト(=株主数の増加具合)とズレているという点とも関係してきますが。

遅くとも2024年2月には、より正確な株主優待コスト見込みをハッキリ会社が認識出来ることでしょう…。

そしてそのタイミングで、まだ株主優待変更・改悪する日程的な余裕は十分あります…。

冷静になる時間もありますし、曲がりなりにも2024年2月分として初回の株主優待実施が出来れば。

2回目以降は改悪しても良いか…?などと検討される余地はあるかも…。

「勢い」には期待出来ず、時間の余裕がある分、改悪の余地があることは認識しておいた方が良さそうです。

…とはいえ4千円なら泣き寝入り出来る額なので?

いきなり飛びついてしまうと、東京日産コンピュータシステムよりもリスクは考えられそう…と紹介してきましたが。

とはいえそもそも1株4,000円ですからね!

年間2千円のギフト券を2年間貰って元本回収。

3年目からはプラスですし、株価も同額で推移していれば売ることだって出来ますし。

諸々考えられるリスクはイメージしつつもサクっと腹を括って、4千円がなくなっても良いつもりで飛びついちゃうなら、それもアリかなと思います!

買うけど2024年2月末権利付最終日まで待機する戦略も?

まずは2月の権利日に保有しておけば良いので、焦って買わずに様子を見る、という戦略を採ることも出来ます。

まだ4か月ありますので、万が一その間に株主優待に関する「悲しい変更」があった場合は回避可能です…。

この株主優待新設騒動をきっかけに知名度が上がり、2月には株価も急上昇していた!となる可能性もありますけどね…!

まとめ

非常にオイシイ案件に思える、今回のラストワンマイルの株主優待新設発表。

「最悪」を想定しておくかどうかで、何かが起きてしまった際のダメージも違ってくると思いますので紹介してみました。

正直、会社の想定コストがあまりにズレズレな点は大きいです…。

これだけで長期的な継続はかなり難しいだろうな…、と思ってしまいますよね。

一方で、役員のストックオプションのためにはガッツリ株価対策が必要という情報も流れてきています。

それなら株価を維持するために「漢気」に少しは期待出来るのかな?とも思えますし…。

今後どうなっていくか注目しています!

では。