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シーアールイー、IPO当選から上場廃止まで継続保有した。損益と年利など

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2024年1月28日に「3458 シーアールイー」よりMBO実施のリリースがありました。

奥さんが同社を400株保有していて、買付単価は905.0円。

…この買付単価だけで分かった方はスゴイですが。

実は…、IPO当選⇒MBOで上場廃止までずっとホールドし続けた銘柄となりました…!

上場期間が約10年間と短めだったとはいえ我が家初のパターンですし、色々と集計してみます。

CREの保有明細CREの保有明細

 

IPOで当選した銘柄を上場廃止まで保有し続けてみた。キャピタル・インカムゲイン計算

3458シーアールイーは2015年4月21日に上場。

公募価格は3,620円で初値は3,355円と公募割れの結果でした。

(※現在までに1:2分割を2回行っているため、現株価と基準を合わせると公募価格905円、初値838.75円)

PERは14倍台で割高感はありませんでしたが、東証二部上場の地味業種といった要因もあって人気化せず。

初値売却を選択していたら-26,500円の損失で終了でしたが、その後保有し続けた結果を確認してみます!

キャピタルゲイン(売却益)の変化

シーアールイー上場後の株価推移を確認すると↓

株価 売買損益 日時
公募 905.00 2015/4/21
初値 838.75 -26,500 2015/4/21
最高値 2,729.00 +729,600 2021/9/13
最安値 465.50 -175,800 2016/2/12
MBO 1,700.00 +318,000 2025/3/21
CRE上場~廃止までの株価推移CRE上場~廃止までの株価推移

 

2021年9月に激しい動きはあったものの、長い目で見ると緩やかな右肩上がり推移と言えるかもしれません。

ただし、安定的に初値を上回った含み益水準で推移し始めたのは、2018年ごろから。

修業のような含み損期間が3年もあって、ド天井で奇跡的に売却出来た場合と比べると利益は半分以下。

効率を考えると微妙…かもしれませんが、それでも30万円超の利益は大きいので水に流しましょう…!

インカムゲイン(配当)の集計

シーアールイーを保有中に得られた収入、配当金をすべて集計してみます。

年間1株配当履歴は↓

1株あたり円
2015/7 2.5
2016/7 5.0
2017/7 10.0
2018/7 20.0
2019/7 21.0
2020/7 22.0
2021/7 23.0
2022/7 24.0
2023/7 25.0
2024/7 75.0
全累計 227.5

(※株式分割分は現在の基準株数に換算されています)

上場後に保有し続けていただいた配当金累計額は、227.5円×400株分=91,000円分になりました。

インカムゲイン(株主優待)の集計

シーアールイーを保有中に得られた株主優待もすべて集計してみます。

シーアールイーは短い上場期間中に「株主優待の新設・拡充・廃止」をすべて行っていました…。

時期 変更内容 株主優待内容
2017/1~ 新設 QUO 1月500円 / 7月500円
2019/7~ 拡充 QUO 1月500円 / 7月1,000円
2023/1~ 廃止

いただいた株主優待は↓

年間金額
2015/7
2016/7
2017/7 1,000
2018/7 1,000
2019/7 1,500
2020/7 1,500
2021/7 1,500
2022/7 1,500
2023/7
2024/7
全累計 8,000

100株以上一律の株主優待内容でした。

上場後にいただいた株主優待累計は、8,000円相当になりました。

IPOで当選した銘柄を上場廃止まで保有し続けた利回りは?7-8%程度だった

初値売却で手仕舞いしていれば…-2.6万円

上場廃止までひたすら保有し続けてみたら…+41.7万円

ココだけ見ると保有が正解になりますが。

上場廃止までおよそ10年保有し続けていて、果たして効率は良かったのか?

初値で損切して、資金を他の投資に振り向けていた方が増えていたのではないか?

…ということで、年利ベースの運用利回り計算をざっくりしてみました。

上場日:2015年4月21日

MBO決済開始日:2025年3月21日

…よって期間は分かり易く10年としちゃいます。

公募価格36.2万円が売却価格+配当+優待=77.9万円で売却完了とすると。

年利は…約8.0%でした!

税金20%を考慮すると約7%弱となりました。

…うーん…、悪すぎず良すぎずと言うところでしょうか…。

まとめ

3458シーアールイーがMBOによる上場廃止見込みとなり、IPO当選~上場廃止まで継続保有というパターンを初経験しました。

保有し続けた結果は売却益・配当・優待総合計で+41.7万円相当となり、年利は8%程度となったようです。

奥さんは他にもIPO当選後何年も持ちっぱなしだった銘柄がいくつかあり、「3903 gumi」や「3993 PKSHA Technology」も該当します。

何か意図があってというよりは、色々考えるのが面倒くさいからのんびり保有し続けたという方が近そうですが。

さすがにgumiでガッツリ損切して以降は、方針を初値売却寄りに変えたようです…。(PKSHAは昨年も株価の大きな上下がありましたが、気にせず継続保有中。)

gumiのようになってしまうリスクも含めたリターンが年利8%となると微妙な気もしますが…。

夢いっぱいの成長株ではなく、上場時から地味な業種で大きなブレイクスルーもなかったことを考えると…そんなものなのかも?

IPO当選後の基本方針は初値売却ですが、これは!という企業が現れたら継続保有し続けて応援していくのも株式投資の醍醐味の1つかもしれませんね。

では。