SMBC日興証券さんでは「一般信用売建」を注文する際に、「有効期間:今週中」を選ぶことが出来ました。
この「有効期間:今週中」を活用した注文を行うことで、最大で6日間分の貸株料節約が出来ていました。
コレはSMBC日興証券さんでのクロス取引が最強と言われる一因でもありました。
他社さんはどこも「当日中」が当然なので、まるで日興さんだけ裏ワザ状態…。
しかしこの度廃止!されることになりました。。。
SMBC日興証券の裏ワザ 一般信用売建今週中注文廃止の正式お知らせ
SMBC日興証券さんからの正式リリースは以下をご参照下さい↓
- 2023年5月19日付で正式リリース
- 実際に廃止されるのは2023年6月19日注文執行分より
となっています。
直ちに廃止ではなくあと約1か月の間は活用出来ますので、別れを惜しみつつ最大限活用しておいても良いかもしれませんね。
一般信用売建今週中注文の効果はどれぐらい?=廃止による影響
それではこの今週中注文廃止によるコスト影響はどれぐらいあるのか?
ちょっと試算してみます。。。
今週中注文による受渡日先延ばし効果
今週中注文効果が最大化するのは、金曜日大引け以降に一般信用在庫を確保し発注した場合です。
通常通りの「当日中注文」と「今週中注文」の約定日・受渡日を比較すると↓
有効期間 | 約定日 | 受渡日 |
当日中 | 月曜日 | 水曜日 |
今週中 | 金曜日 | 翌火曜日 |
こんな感じになります。
本来なら水曜日から貸株料カウントが始まるところ、翌週の火曜日まで引っ張れます…!
最大効果は6日間!
なお逆に、元々当日中注文で約定日が金曜日となる注文の場合は効果ありませんでした。
貸株料率と掛け合わて影響金額を試算
では最大6日間の貸株期間短縮により、いくらぐらいコスト削減効果があったか?
SMBC日興証券さんでの一般信用貸株料は年率1.40%なので、いくつかの金額パターンで試算すると↓
金額 | 6日間貸株料 |
10万円 | 23円 |
30万円 | 69円 |
50万円 | 116円 |
100万円 | 231円 |
200万円 | 461円 |
こんな感じでした!
株主優待の価値って、千差万別とはいえ1,000円~3,000円のものが多いのでは?と思います。
そう考えると100円未満の差ぐらいなら看過出来ても、200万円銘柄で差額461円ぐらいになってくると…結構痛くなってきますよねぇ。
中々ないパターンですが、仮にとある1か月で全銘柄を6日間短縮しつつ総額1,000万円の一般クロス取引をした場合だと、差は約2,300円ってことにもなります。
一般信用売建今週中注文の廃止によるメリット
廃止によるデメリットばかり試算していても暗い気分になるので(笑)、メリットがないか考えてみます。
- 木曜日晩の注文調整も不要に。ミスが減る
- 他社へユーザー流出すれば競争率改善?
- ユーザー間恩恵の平等化?
これまでは今週中注文を入れたあと、週最終営業前日の晩に注文を調整しておく必要がありました。
注文調整について以前記事にしてました↓
SMBC日興証券、今週中注文の有効最終日前夜は注文調整忘れずに!|とりあえず退職しちゃいました実録 (jump-fire.com)
仕方のない事ですがコレがちょっと手間で…。
忘れたりミスったりするポイントになっていました。
今週中注文が出来なくなるということは、当然この「注文調整」も不要になります!
時短+ミスる機会が減りますね!
また、最近非常に激しくなっている争奪戦ですが、今週中注文廃止によりユーザーが他社に流れることもあるかもしれません。そうすれば競争率がマシになるかも。
ただ今週中注文が使えなかったとしても、
- 一般信用の貸株料率は最安レベル
- 信用取引手数料無料
- 銘柄豊富
…と、十分SMBC日興証券さんは魅力的なので。
どの程度競争率が下がるのか?は分かりませんねぇ…(苦笑)
また今週中注文は、平日の昼や夕方の在庫確認を頻繁に行い、的確に早仕掛けも取り入れている方ほど利用機会が多かったことと思われます。
おそらく通常のサラリーマンの方などは恩恵が少なめだったかと思いますので、公平感が増すかも?
公平な恩恵還元のあり方?…株主優待廃止の文言みたいですね(笑)
まとめ
とにかく…、残念ながらもう「日興証券の一般信用で今週中注文は廃止!」は決定事項です。
むしろグイグイとコストアップ方策を盛り込んできた他社を標準と考えれば、これまで長く放置してくれていたのがありがたくて不思議なぐらい…。
まだ廃止まであと1か月間あるので、最後まで遠慮せずに活用しても良いですねー。
6月は人気優待銘柄も多いですし。
新しいルールの範囲内で、お得をかき集めていきましょう!
では!