一部の個人投資家に大人気だったダブルスコープが2日連続ストップ安+PTSでもストップ安と暴落しています・・・。
今回私は保有していないのですが。
SNS上では大きく保有していて追加証拠金が払えない状況に追い込まれている方などの情報も飛び交っていて、見ているだけでも胃が痛くなる思いです。。。
私自身もリスクを取って信用取引をしている身、という意味では共通。
今後ダブルスコープの株価推移がどうなっていくかは分かりませんが。
将来的に同じ状況下で自分が手を出さずに済ませられるように、少し自由研究しておこうと思いました。
ダブルスコープ暴落前の水準を確認
※最初にお断り:今回はヘタクソな私がヘタクソな分析でも将来同様の事態を回避出来るのかを目的に検証してます。そのため分析は大変浅く、当然ヘタクソですのでご容赦ください。
まずダブルスコープの基本的な水準を確認してみます。
現状2日連続ストップ安に沈んでいますので、その前である9/15終値時点にて。
- 9/15終値:2,979円
- PER:54.2倍
- PBR:4.42倍
試しに電池同業と横比較。
銘柄名 | Wスコ | GSユアサ | 古河電池 |
終値 | 2,979 | 2,486 | 1,169 |
PER | 54.2 | 16.7 | 19.6 |
PBR | 4.42 | 0.90 | 1.18 |
ついでに私の主力銘柄デクセリアルズと比較。(あまり意味なさそう)
- 9/20終値:3,910円
- PER:11.7倍
- PBR:3.63倍
さらに今を時めくエニカラーと比較。(勢いと割高代表って扱いで)
- 9/20終値:10,840円
- PER:85.5倍
- PBR:41.42倍
こうしてみると、確かに同業他社の中では3~4倍割高水準ではあったようですね。
ただ会社発表の予想精度や成長の勢いと将来の織り込み、それ以外の要素もあってのことなのでしょう・・・。
今回は「それ以外」の部分が大きく、韓国市場への上場イベントで期待が集まっていたようですね。
こうなった時の妥当な株価って確かに難しいですねぇ。
それでいて別に、倒産した訳でも上場中止になったわけでもない・・・。
割高加減だけでいったらANYCOLORの方がよほど『夢』を織り込んでいるし。
んん?なのに何故今回はここまで悲惨な方が続出してしまったんだろう?
・・・と考えたところで、私の検証の方向性に間違いがあったことに気付きました・・・。
『そもそも今回は割高銘柄に手を出して失敗したというより、ポジションサイズで無理してしまったのでは?』
よく考えてみれば高値3,000円から明日ストップ安でもまだ半額ですものね・・・。
その程度なら食らったことあるな・・・。
逆に株価指標だけでは、この失敗は(完全には)避けられないというのも恐ろしいところですが。
反面教師として?私の2021年12月ー2022年1月の損失を公開
最初から身の丈に合わないポジションサイズを取った事も一因となり、損失を積み上げていた時期と言えば。
私にとっては『魔の』2021年12月~2022年1月です。
この2か月における損失銘柄トップ6は以下です。
銘柄 | 損失額 |
イトクロ | -2,216千円 |
イオレ | -1,879千円 |
グレイス | -1,564千円 |
ライフネット | -890千円 |
ネットワン | -847千円 |
アステナ | -623千円 |
6銘柄計 | -8,018千円 |
エ・・・エグイ・・・。
ちょうどこの年末のタイミングで退職してますが、もちろん退職金どころじゃない。
ちなみにまだ省略した銘柄もありますよ☆
反面教師なりメシウマなり、今回のダブスコの傷を癒すなりにご活用どうぞ・・・。
私にとってのメリットは、目を背けず直視して反省し前へ進むことですね・・・。
上場廃止となったグレイスが精神的ダメージは最大でしたが、額では最大ではなかったのですね。(今さら気付いた)
実はヘタクソのラッキーパンチで、たまたま直前に半分弱を損切出来てたのがデカい。
もし全部切れてたら天才でした・・・。
損益率で並び変えると以下です。
銘柄 | 購入額(千円) | 売却額(千円) | 損益率 |
グレイス | 2,944 | 1,380 | -53% |
イトクロ | 5,079 | 2,863 | -44% |
イオレ | 5,746 | 3,867 | -33% |
ライフネット | 2,813 | 1,923 | -32% |
アステナ | 2,357 | 1,734 | -26% |
ネットワン | 4,555 | 3,709 | -19% |
さすが2日連続ストップ安で損切も出来なかったグレイスが首位です。
1/14終値391円⇒(2営業日連続S安)⇒1/19始値119円 と一気に3分の1以下になりました。
この6銘柄における大失敗の主要因は、やはりポジションサイズにあったと思います。
今回改めて見返しても強烈に違和感を覚えるほどですが、イオレ、イトクロを除きほぼ一撃で上記ポジションを建ててました・・・。
コレ・・・、現在私がストレスフリーで建てられるポジションの5倍以上なんですけど・・・。
以降は、
ストレスフリーポジションサイズで打診買い ⇒ もし自信を深めたなら(多少上がってても)買い増し
・・・と時間を置くように変えています。
これだと買えない間に上がることも多いですが、自分の戦略を守れたならヨシです。
振返りはトラウマが蘇るようでしたが、失敗を活かせている?と確認出来たことは良かったです。
ポジションサイズと分散投資はホント大事ですね。
もし1月に学べてなくて、ダブスコとの出会い方が違ったら、私も危なかったかも。
あとは不正会計からの上場廃止につながるか否かを感じ取る、サインのようなポイントについて事後講義で触れられていましたが、在職時は経理ポジションにも長めにいた自分でも納得でした。
156万円の勉強代で身に刻んだので、一生大事にしていきます・・・。
まとめ 失敗を振り返る痛みを越えて得るもの
ダブルスコープの暴落による、胃が痛むようなSNS報告を多数目にしたことをキッカケに『明日は我が身』とヘタな検証と振り返りを行ってみました。
現在私が主力2銘柄に割とリスクオンしていることを、ある時はきちんと俯瞰しながら、ポジション管理していきたいと改めて思いました。
失敗の振り返りは、思い返したくもなく、気が進まないので面倒だったり、痛かったり、恥ずかしかったりします。
ただこれで将来的な退場の可能性を少しでも減らせるのであれば、価値はありますよねぇ。
ダブルスコープについては私はもちろん、売り買いどちらの立場でもありませんが、少なくともグレイスのように上場廃止直行案件ではないので。
どこかでは止まるでしょうし、これだけで人生がすべて変わってしまうような方が1人でも少なく済んでくれればな・・・、と思ってはいます。
明日は我が身、投資は自己責任。
私も緊張感を改めて持ち直して頑張ります。では。