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ラストワンマイル株主優待廃止は予想通り?!最後の1回は貰わず売却予定

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2023年10月より破格の株主優待を導入していた「9252 ラストワンマイル」。

残念ながら2024年7月12日に株主優待の廃止が発表されました…。

ラストワンマイル公式HP、株主優待の廃止IRはコチラ(PDF直リンク)↓

140120240711547821.pdf (xj-storage.jp)

一応、即時廃止ではなく2024年8月末権利での株主優待は実施されます。

元々、

  • 大盤振る舞い過ぎて廃止リスクは非常に高いこと
  • 個人情報(住所・氏名・電話・メアド)を提供し同社のセールスを受ける必要あり

という点はネックとして認識していました。

…なので「あーやっぱりね」と予想通りではあるものの、予想していたとはいえ1株4千円弱のリスクならドンと来いでもあったので、キッチリ保有しちゃってます(苦笑)

コレもお祭りの1つだったと思いますので、経緯と私の保有方針を残しておきます。

ラストワンマイルあっという間に株主優待廃止!最後の優待の貰い方

ラストワンマイルが株主優待導入を発表したのは2023年10月でした。

ただ、株主優待をいただく条件の1つが『2月末/8月末に2期連続保有』だったので、導入を知ってから最短で購入した場合でも、

  • 2024年2月末 ⇒  連続保有1期目なのでナシ…
  • 2024年8月末 ⇒  連続保有2期目で優待ゲット!
  • 2025年2月以降 ⇒ 半年ごとに優待ゲット!

…となる予定でした。

よって大多数の方にとっては、初めての優待=ラストの優待になりますね…。

逆に、2024年2月27日以前に保有していない方はラストの優待には間に合いません。

これから購入しても株主優待はいただけないので注意して下さい。

ラストワンマイル最初で最後の株主優待をいただくなら忘れてはならない登録フォーム

ラストワンマイルの株主優待をいただくためには、IR担当が運営しているXアカウントでのみ告知されている「第2回株主優待ご入力フォーム」から個人情報登録が必須です。

まだ権利確定前ですが、入力することは可能のようです。

入力した個人情報は第3者には開示しないものの、自社製品PRにはしっかり使うと告知されているので、少なくとも営業電話が掛かってくるぐらいの事前覚悟はしておきましょう。

他社で通常の株主優待をいただく場合と異なり、郵送で案内が届くことはなく、期限も2024年9月15日で権利確定から非常に短期間な点は要注意です。

ラストワンマイルが最初で最後の株主優待なら受け取らない選択もあり?(=私の方針)

1回限りでの廃止が告知される前までには個人的に多少「戦略」を妄想していて↓

  • 子供保有分の連絡先は親に統一で良いだろうし、旨味が増してアリかも?
  • 楽天優待の電話番号で登録すれば、プライベートと分けられて良さそう!
  • 個人情報流出お詫びIRとか出ているので、登録はギリギリまで待とう…

…といったことを考えていました。

子供2人分の口座でも保有していたので、1人分の個人情報で「年6千円×優待が続く限り」が得られるなら、まぁ…良いかも?

営業電話も、もし内容に興味がないものであればキッパリ断って、それでも万が一しつこいようなら出ないか拒否っちゃえば良いかな?

…そんな妄想も『1,000円1度キリで終わり!』となると話が変わってきます…。

登録が開始していることは知っていましたが、ギリギリまで待っていた甲斐があり未登録のままです。

個人的には条件が見劣りしてしまったため、取得(=個人情報開示)は見送る予定です。

ホントはどんな内容でどの程度の営業があるのか、実体験してそれも記事ネタにしよう!とか思ってたんですけどねぇ…(苦笑)

ラストワンマイルの株主優待廃止は予想出来た?会社側想定の甘さをチェック出来た方法

残念ながら実質1回限りでの株主優待廃止となってしまったラストワンマイル。

1株4千円弱という非常に小さな投資額で株主優待がいただけるということもあり、参戦された方の中には初心者という方も少なくなかったことと思われます。

ラストワンマイルにダマされた!と感じてしまうかもしれませんが、上場廃止というわけでもなくそれなりの株価で処分(売却)も出来るでしょうし。

最大でも数千円程度の損失で済むなら勉強代としては高くない!と前向きに行きましょう…!

上場企業がそんなに簡単に導入したり廃止したりするなんて…全く予想できなかった!という方もいらっしゃるかと思いますので、アヤシイ点を改めておさらいしておきましょう。

ラストワンマイルIRから明かされていた株主優待コスト想定があまりに甘すぎた

2023年10月に株主優待新設された時点で私が書いた記事でも触れましたが、ラストワンマイル側が想定していた株主優待コストが驚くほど甘いことが分かっていました…

改めてラストワンマイルIRさんの投稿を引用しておくと↓

「その上で、当社の現状の株主構成、IR公開後の増加する株主数等を総合的に勘案して費用を算出し、およそ売上高の0.1%以内と見込んでおり、当社の利益計画に与える影響は軽微であると考えております。」

売上高の0.1%以内≒1千万円程度の株主優待コストが想定されていると明らかになっていました。

1千万円÷年2千円=株主5千人分が想定されていたと…。

一方で、最新の「四半期報告書」を確認してみると↓

ラストワンマイル 四半期報告書 単元未満株ラストワンマイル 四半期報告書 単元未満株

 

2024年5月31日現在の単元未満株式数は61,718株となっています…。

…一応、単元未満株式数が株主数と完全一致するか?というとそうではなさそうで、株主優待導入前からの過去資料を同様に見てみると↓

ラストワンマイル 四半期報告書 単元未満株数の推移ラストワンマイル 四半期報告書 単元未満株数の推移

 

23年8月 23年11月 24年2月 24年5月
単元未満株式数 1,818 1,818 61,718 61,718

このような数値で推移していますので、もし株主数と完全一致なら、

  • 導入発表は23年10月なので23年11月末はもっと増えたのでは?
  • 24年2月と5月が完全に同数?

といった点に多少違和感はあります。

ただ『東京日産コンピュータシステムの破格QUOカード祭り』での株主数増加が7万人程度だったという規模感からすると、かなりリアリティのある近しい数値。

目安ですが「ラストワンマイルの株主数増加は6万人程度だった」と推測出来そうです。

となると6万人×年2千円=1.2億円なので…。

導入直後に(IR以外の)皆が心配していた通りIR事前想定コスト1千万円の12倍に膨れ上がってしまいました…。

23年8月期の営業利益は2億円弱の会社でしたし、さすがにここまで想定外なら株主優待は長続きしないだろうな…、と推測出来ちゃいますよねー…。

逆に、ここまでハッキリ会社側の株主優待想定コストが明かされているパターンも珍しいですが。

廃止の兆候として覚えておくと良さそうです。

株主優待廃止が決まったラストワンマイル株はどうする?業績は好調も私の保有方針

株主優待廃止が決まってしまったラストワンマイルですが、私のようにすでに保有してしまっている方の保有方針は、

  1. 即売却注文する(すでにした)
  2. 8月末権利までの間に売却する
  3. 8月末権利を取得し直後に売却する
  4. 8月末権利を取得し権利落ちの戻りを待ってから売却する
  5. 今後も保有し続ける

…などが考えられますね。

最初で最後の株主優待を取得するなら③以降で、8月29日以降までは売却出来ませんが。

私自身は前述の通り株主優待を取得しないので、権利を取ってフォームに登録しないパターンまで含めるならすべて選択可能ですが、実際には②にしようかな…と思っています。

最短で売却しない理由は、株主優待廃止と同時に発表された業績は良かったので、慌てて売らなくても良さそうに感じたからです。

それでも長期的な保有を考えないのは、さすがに今回の流れで想定の甘い会社だな…と感じましたし、信頼が持てないからです。

株主優待廃止と同時に発表された業績は大きく改善していた

2024年7月12日に発表されたラストワンマイルの3Q決算と昨年度からの業績を推移で見ると↓

売上 営業益
2023 1Q 2,178 9
2023 2Q 2,651 135
2023 3Q 2,330 36
2023 4Q 2,267 18
2024 1Q 2,399 109
2024 2Q 2,837 197
2024 3Q 3,335 442
2024 4Q

(単位:百万円、マネックス証券銘柄スカウターより参照)

前年同期比較で大きく増収増益となっています!

2024年1Q、2Qの決算発表では業績上方修正を連発していましたし、今回は上方修正こそありませんでしたが3Qの着実な成長は確認出来ました。

株主優待は廃止する一方で、次年度からは配当開始も発表された点も前向きな要素になり得るかも…、配当額や配当性向などの開示がされていないので限定的かもしれませんけどね。

まとめ お祭りがまた1つ終了

大盤振る舞いな単元未満株での株主優待導入と、IRの想定の甘さ、フォームへの個人情報入力と引換に取得する独特な手順などなど話題が尽きなかった「ラストワンマイル」。

実質1回限りでの廃止が発表となり、お祭りも短期終了することになりました…。

翌営業日以降の株価推移を見てみないとまだ分かりませんが、同期間での業績急速成長も相まって、そこまでヒドイ結果にはならずに済みそう?には思います。

1回限りになってしまったとはいえ、コストは概算で6千万円=当初IR想定の6倍ぐらいになるでしょうし。

個人的には最悪0回で廃止すら覚悟してたので、ある意味、漢気を見せてくれたなと捉えてます…(お別れの時は近いですが!)

1つの祭りが終わってしまい少し寂しいですが、また次の驚くような祭りを楽しみに、情報感度は高めていきたいですね。

では。