4月3日付で発表された「あさひ」の株主優待廃止ニュースは衝撃でした…。
私が実践している株主優待先回り投資の2月銘柄として、堅実なパフォーマンスを残すことが出来ましたし、来年以降も当然「あさひ」!と考えていましたので残念です。
あさひの株主優待先回り売買報告はこちら↓
株主優待先回り投資、2月売却結果と6月銘柄の組入れ完了|とりあえず退職しちゃいました実録 (jump-fire.com)
また貸借銘柄となったことで2023年権利より制度信用によるクロス取引も可能になっていました。
さすがに人気銘柄なので早めの売禁発動でしたが、逆日歩は控えめだったことから、『制度信用早仕掛け』も実践してみたかったんですけどね…。
そんな大人気株主優待だった「あさひ」の株主優待廃止による影響が、株価にどの程度反映されるのか?
まだ2営業日分しか出ていませんので若干時期早々かとは思いますが、ちょっと確認してみました!
あさひ株主優待廃止後の値動きからリスクを知っておく
「あさひ」の『権利4か月前~権利確定~株主優待廃止決定IRを公表後』まで一連の値動きは以下です↓
基本は権利に向けて右肩上がりでしたが、業績好調が明らかになったことで1月末に1,400円台まで吹き上がっています。
権利確定直後にも関わらず、権利確定日の終値を上回る日もありました。
株主優待廃止発表直前の終値も1,354円。
これらの状況から「あさひ」の株価は株主優待だけではなく、好調な業績にも支えられていたようにも感じますね!
発表直後の値動きを日経平均と比べてみると↓
あさひ | 日経平均 | |
4/3 | 1,354 | 28,188.15 |
4/4 | 1,328 (-1.92%) | 28,287.42 (+0.35%) |
4/5 | 1,302 (-1.96%) | 27,813.26 (-1.68%) |
さすがに発表直後は売られています。
ただ4/5に関しては日経平均も大きく下げていますので、ある程度仕方ない…?
4/5の朝は前日終値近辺で一旦耐えていましたが…、どのあたりで「下げ止まり」となるのか注目です。
思ったより大したことなかったかも?株主優待廃止の影響は銘柄次第
もし仮に4/5朝の『耐え』を信じるとすれば、あさひの株主優待廃止の影響は30円・2%程度だったのかもしれません。
株主優待先回り投資や、気に入った株主優待銘柄の現物保有に付きまとう最大のリスクは「株主優待の廃止・改悪」です…。
個人的には今回のあさひぐらいの影響であれば、受け入れられるリスクでは?と感じましたがいかがでしょうか…。
あさひで実践した先回り投資では「1,300円買い→1,366円売り」で5%程度の収益でしたし、最大のリスクが炸裂して2%程度ならアリのような気がしてしまいます!
ただしコレは上記でも少し触れていたように、あさひは業績絶好調銘柄だったからという点が非常に大きいでしょうね…。
株主優待自体も人気が高くて使いやすく、かつ好業績な銘柄。
そういったピカピカ銘柄を選んで実践する分にはヨシ!
…って当然と言えば当然なんですけど…。(笑)
あさひの株主優待復活はある?私の予想はない!
あさひの株主優待が廃止から復活することはありえるのでしょうか?
個人的には「ないだろうな…」と考えています。
根拠は、
- 貸借銘柄となり制度信用クロスが可能になって1期で廃止
という点です。
コレって決して偶然ではなくて、株主優待コスト把握と決断の早さが優れているんだろうな…、と想像しています。
昨年までも一般信用クロスや裸突撃はあったにしても、制度信用クロス勢も参戦可能になったことで、企業側の株主優待コストがグッと上昇してしまうことは目に見えていますしね。
それでも一種の「広告宣伝費」と割り切って、自社のファンを増やすために株主優待を継続してくれる会社もいらっしゃいますし。
業績が好調なうちは継続しておいて、悪化してしかたなく縮小・廃止する会社もいらっしゃるでしょうね。
もはや業績悪化が顕著で、豪華な株主優待のみが株価を支えている会社もいますが…。
どれが正解とは分かりませんが、判断するなら早い方が良いという考え方には賛成です。
ここまでスピーディーに決断が出来るのってすごいなー、とすべて私の勝手な妄想ながら感心してしまいました(笑)
まとめ
あさひの株主優待廃止影響をしっかり確認するには、もう少し株価推移を確認する必要がありますが。
少なくともあさひが今回、廃止発表を権利後にしてくれた点は非常に良心的だったと思います…。
来年の権利に向けた仕込み時期はまだまだ先でしたし、中には後出しで権利後に「今回の優待もありません!」なんて会社もありましたもんね…。
株主優待以外にも業績を見ながら銘柄を選定することは重要で、業績が悪ければ悪いほど株主優待改悪・廃止リスクは高まります。
あさひは「好業績ながら廃止」というパターンでしたが、それでも好業績による株価下支えが暴落を回避した一因になっていそうですし。
ただ一方で『株主優待先回り投資』の効果が最大化するのは、極論ですが、株主優待の存在によってのみ株価が上下する銘柄と言えるかもしれません。
そのあたりはリスク・リターンも踏まえつつ、上手に銘柄選定をしていきたいですね!
では。