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軽自動車Uber稼働記。夜間単価下落で厳しい!新たな受注基準を作るためのシミュレーション実施

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軽乗用車でUberEats体験記シリーズです。

このところ夜間の配達料金が激下がりしてしまいました…。

かといって昼間も当然状況が良いわけではないので、軽乗用車でのUberEats業開始以来、最大の厳しさをひしひしと感じています…。

えっ…?深夜なのにこの料金?!」と目を疑うような依頼ばかりで、受注パスが続き売上がまったく伸びていきません。

自宅待機なのでその分は作業時間に充てられてはいますが、さすがにここまで売上が伸びないと固定費が余計に重く感じてしまいます…。

そこで、これまでは感覚で『安すぎる!』と見送っていた依頼も、「距離と時給から換算すればアリ」になるかも?と思い、少しシミュレーションしてみることにしました。

これまでの目標=月10万円手残りの想定条件は?

これまで私は『自宅待機メインで月10万円手残り』を目標と基本戦略にしていましたが、以下のようなざっくり計算に基づいていました。

売上シミュ

  • 1,000円×5件/日×7日=35,000円/週
  • 35件で日跨ぎクエスト+3,000円/週
  • 38,000円×4週=売上152,000円/月

コストシミュ

  • 往復15km/件×140件/月=2,100km/月
  • 変動費2,100km×20円=42,000円/月
  • 固定費20,000円/月

手残りシミュ

  • 売上152,000-コスト62,000=手残り90,000

10万円にはあと1万円足りませんが、大体の稼働イメージはこれぐらい。

これまでは売上の上振れ・雨クエスト・チップなどで補えたりしていましたしね。

このイメージに基づいて『1,000円超の依頼は受ける、他はスルー』ぐらいのザル基準で稼働していました。

しかし最近は深夜でも1件1,000円超の依頼が激減

1,000円未満でも実はアリ!となる受注基準を、距離と時給から見定めようと思います。

売上と距離から受注基準を見極めたい!新たなシミュレーションの条件設定をする

1,000円には満たないけど、短距離なのでアリ…?を見極めて取捨選択出来るようにするため、シミュレーションをしていきます。

算出条件は何が必要?

算出に必要な条件設定にあたって、手残りや時給計算式を簡単に考えると、

  • 売上ーコスト=手残り
  • 手残り÷所要時間=時給

で計算されますよね。

必要な設定条件は、

  1. 目標時給
  2. 平均移動時速
  3. 1km移動するための変動費(円/km)
  4. 移動以外の時間(商品受け取り・受渡し)
  5. 1配達あたりの固定費(月間固定費と配達個数)

でいきたいと思います。

算出条件①目標時給を決める

まずは目標時給を決めて「コレならアリのライン」を探っていきます。

月初恒例としてUber稼働実績を報告している中から私の時給実績を確認すると↓

(戦略変更前累計 ~2023/11)
距離 時間 売上 手残り 売上時給 手残時給
24,240 808.0 1,597,000 944,400 1,976.5 1,168.8
(戦略変更後累計 2023/12~)
距離 時間 売上 手残り 売上時給 手残時給
14,029 467.6 1,184,000 739,450 2,531.9 1,581.3

こんな感じです。

一般的な深夜帯アルバイトでの時給も考えると…、手残り時給1,500円~2,000円は欲しいですよねぇ…。

(アルバイトよりもUberEatsの方が圧倒的にお気楽ですけど…)

ということで、とりあえず目標時給は2,000円にします。

算出条件②移動時速平均を決める

クルマの平均時速として耳馴染みがある移動時速平均は30km/hでいきます。

深夜前提で計算するならもう少し上げても良さそう?ですが。

運転で焦って良いことは一つもないのと、辛めの方が実態には余裕が出るでしょうし…。

算出条件③1km移動に必要な変動費を決める

こちらもUber月報計算に採用している20円/kmとします。

一応内訳は↓

ガソリン 12.0円/km
オイル 2.0円/km
タイヤ 2.5円/km
その他整備 3.5円/km

(その他整備はフラッシング、燃料ライン洗浄、オートマオイルなど)

ガソリンは直近1年実績では10円/kmぐらいで推移していますが、キリも良いのでこれで。

算出条件④移動以外に必要な時間を決める

低単価・短距離案件の落とし穴になりそうなのが、商品受け取りや受渡しにかかる時間かもしれません。

深夜帯前提で、受取り・受渡しは合計3分/回としておきます。

お店自体も混んでいる時間帯、高層階への配達、現金受渡しだともっと時間が掛かることも多いので、稼働状況によって調整が必要そうですね。

算出条件⑤1配達あたりの固定費を決める

1配達あたり固定費を、月間固定費と月間配達数量を決めて割り算で設定します。

月間固定費はUber月報計算に採用している20,450円/月とします。

一応内訳は↓

通信費 0円/月 (※株主優待中)
任意保険 7,050円/月
駐車場代 5,500円/月
車検費用 3,400円/月
自動車税 600円/月
期間連動整備 3,900円/月

(期間連動整備は錆止め、エアコン関係、バッテリー、窓ガラス撥水・ワイパー交換、タイヤ履替え工賃など)

月間配達数量はこれまでの目標を踏襲、5件/日×7日×4週=140件/月とします。

よって20,450円÷140件で1配達あたりの固定費は、約146.07円/件でいきます。

売上・距離・目標時給から受注基準シミュレーションした結果

設定した条件をエクセルに入力。

算出数式はChatGPT様の助けも大いに借りつつ、いくつかシミュレーションしてみました。

ある値段で配達依頼が来た時、何km以内なら時給2,000円レベルなのか?

まずは配達依頼が来た時に、一番自然な判断基準となりそうなパターンから。

ある値段でオファーが来た時に、距離が何km以内なら時給2,000円以上と判断して受注するか?をシミュレーションすると↓

売上 狙う距離(以内)
200円
320円 0.85km
500円 2.93km
700円 5.24km
1,000円 8.70km

こんな感じでした。

これは…最近の依頼状況からするとかなり厳しいような…。

しかも、連続配達に繋がらない場合は帰路まで含めた距離で考える必要があります。

一応、最低基準として時給1,000円でもシミュレーションして並列してみると↓

売上 時給1,000円 時給2,000円
200円 0.07km
320円 2.32km 0.85km
500円 5.70km 2.93km
700円 9.45km 5.24km
1,000円 15.07km 8.70km

こんな感じです。

これならようやく現実的かも…?

あまりにも配達依頼が少なすぎるなら、時給1,000円まで落としてでも受けることも想定して取捨選択…、厳しいですねぇ…。

ある距離で配達依頼が来た時、何円以上なら時給2,000円レベルなのか?

計算している内容は同じですが、『1kmあたり100円以上なら受注』というような、距離基準で受注ラインをシミュレーションすると↓

距離 狙う売上 (1kmあたり)
1km 333円 (333円)
3km 506円 (169円)
5km 679円 (136円)
7km 853円 (122円)
10km 1,113円 (112円)

こんな感じでした。

ざっくり、超短距離なら300円/km、中距離なら150円/km、長距離なら100円/kmぐらいでしょうか…。

当然ですが最近の依頼状況からすると厳しいので、同様に最低基準として時給1,000円でもシミュレーションして並列してみると↓

距離 時給1,000円売上(kmあたり) 時給2,000円売上(kmあたり)
1km 249円 (250円) 333円 (333円)
3km 356円 (119円) 506円 (169円)
5km 463円 (93円) 679円 (136円)
7km 569円 (82円) 853円 (122円)
10km 729円 (73円) 1,113円 (112円)

ざっくりしたイメージだと「1kmあたり100円で中距離主体で受けていくと、時給1,000円近辺で落ち着きそう」ですね。

自宅作業に乗り気じゃない時の気分転換としてなら、時給1,000円ラインでも受注して良いのかも…?

おまけ)その他シミュ、個別案件の時給計算や早見表

大体基準が分かってきたので、なんとなーく頭に入れつつ。

前提条件をあらかじめ入力しておき、入ってきた受注依頼の「売上・距離」を入力するとその場で時給計算出来るような数式も作っておきました。

「700円」「5.2km」の依頼が飛んできた際の入力イメージ↓

Uber個別案件時給シミュUber個別案件時給シミュ

 

帰路が想定出来る場合は、帰路も入力して時給変動を確認することも出来ます。

他には前提条件はそのまま、「売上100円~2,000円 × 距離1-20km」で時給早見表を作ってみたり…↓

Uber時給早見表Uber時給早見表

 

コレが一番だ!という分かり易い・使い易いシミュがどれなのか?まだ良く分かってないので、しばらく使いつつ様子を見て行こうと思っています。

色々決めたシミュレーション前提も、実態に合わせて微調整しつつ。

…まあ、いくらシミュレーションしたところで「現状厳しい」という事実は変わらなさそうですけど…。

まとめ

UberEatsの売上確保が厳しくなってきたので『安くても実は時給面では美味しい案件』の受注基準を作るために簡易シミュレーションを準備してみました。

結果を見てみると…、やはり甘くはなかったですね…。

軽乗用車でのUberEats時給2千円基準、最近ではかなり難しいです。

何も考えずに全受けしていたら、維持コストが高くつくクルマ配達は最低賃金どころか赤字すらあり得そう…。

色々シミュレーションしてみたものの、何か配達の「ついで」があればアリになる案件もあるでしょうし、帰路にピタっとハマる案件があれば320円でも受注ですし、クエストもありますし。

イメージ程度でざっくりとらえつつ、ケースバイケースのアドリブも大事ですね。

今回は私基準なので月140件配達というおそらく少なめ稼働での固定費が乗っていることもシミュ値が厳しい要因ではあります。

とはいえ配達件数を増やせば楽にはなりますが、安請け+作業時間を削って…結局厳しそう。

もしコレだけが本業なら、廃業すら意識してしまうレベルの単価下落にも感じます…。

私は初期投資分の回収が終わっていることは幸いでした。

赤字や時給500円以下の依頼がほとんどになってきているのが現状ですが、焦らずにパスしていきます。

あまりに売上が不足する時期や、作業疲れで配達で気分転換したい時に限り、時給1,000円ラインとなる1kmあたり100円の中距離案件も受注しつつ…。

クルマでの配達が輝く、雨天・荒天時の稼働は積極的に。

これ以上状況が悪化するのか回復するのか、様子を見ていきたいと思います。

では。